リード125のフロントホイールベアリングの交換
走行28,000kmあたりからフロントに違和感を感じるようになりました。
コーナーのターンイン時、フロントに荷重がかかっている状態で寝かしこんだ時にゴリゴリしたような違和感。
またフロントブレーキをかけた時のしっくりしない感じ。
なんとなく燃費も悪くなってる気もします。
しかしフロントを持ち上げてタイヤを空転させてみても何ら問題は感じません。
それでも次第にすごく気になるようになってきたので、フロントを外して指を突っ込みベアリングを確認してみると、
両方ともかなり頑張らないと回らない状態になっていたので、急遽交換することにしました。
今回はベアリングを抜くための工具。
ベアリングプーラーや工事用のアンカーなど何も用意していなかったのと、
腕を痛めていて力仕事をしたくなかった事もあり無理せずお店で交換してもらいました。
ホイールを外してダストシールをマイナスドライバーで外してみたところです。
見た感じはガタもなく何とも無いようですが、インナーレースが固くて回りません。
用意するもの
・新品のベアリング6201LLU
純正指定のベアリングは6201U(片面シール)ですが、
今回はNTNの両面シールの6201LLUを使っています。
ベアリング自体は規格物なので非常に安く、ホームセンター等でも購入できます。
オリジナルの片面シールの物を使う時は、打ち込む前に裏側にグリスを塗ってからとなります。
・ダストシール
(91257-GFM-900 KOK)
(91257-HB3-003 アライ)
KOK製の方が安いようです。
・車体を支えるジャッキや台など
・14mmと19mmのメガネレンチ
・19mmのトルクレンチ
・マイナスドライバー
1・まずフロントのホイールを外します。
2・左右のダストシールを外します。
ダストシールは再利用不可なのですが、今回は用意がなかったため再利用しています。
マイナスドライバーでコジると簡単に外れます。
次回のフロントタイヤ交換時に合わせて用意しておく予定です。
3・左右のベアリングプーラーでベアリングを抜き取ります。
抜き取る際にベアリング周りのホイールを、ヒートガンや無ければドライヤー等で温めて拡張させておくと抜きやすいです。
片側のベアリングを抜き取った際に、中にディスタンスカラーが入っていますので、抜いてから同様に反対側のベアリングを抜きます。
4・ディスク側のベアリングを打ち込みます。
予め冷凍庫で冷やしておいたベアリングを打ち込みます。
まずはディスクプレートが付いている側から、ナナメにならないよう注意しながら打ち込みます。
打ち込みには専用のベアリングレースシールドライバーの利用が最適ですが、ソケットレンチのコマ等を利用する場合サイズが合わないで、
アウターレース以外を打ってしまうとダメージがあるので注意が必要です。
またこの時もあらかじめベアリング周辺をヒートガンで温めておいてから打ち込むと打ち込みやすいです。
5・ディスタンスカラーを反対側から差し込みます。
ディスタンスカラーを入れ忘れたまま組んで走ってしまうと、走行中にベアリングが粉砕しますので忘れないようにします。
6・反対側のベアリングを打ち込ます。
反対側のベアリグも同じ要領で打ち込みます。
今回はここまで外したホイールをお店に持っていてやってもらいました。
7・ダストシールを取り付けます。
両側のダストシールの外周に薄くシリコングリスを塗ってはめ込みます。
この際押し込み過ぎると簡単に奥まで入ってしまうので面一になる状態までにします。
やはりソケットのコマなど使って少しづつ叩き込みます。
7・フロントホイールを取り付けて完成です。
走ってみるとまったく違う走行感に驚きです。
明らかにスイスイ進む感じがわかります。
かなり前から傷んでいたようですが、前回フロントタイヤを交換した時に確認していて、その時は何も問題無くスムースに回っていたのです。
とりあえず気付くのが遅かったようですが、何か違和感を感じたら面倒でもフロントタイヤを外してベアリングの確認をした方が良いですね。
前を持ち上げてタイヤを回すだけではベアリングに負荷がかかっていないためわかりません。