リード125に激安HIDを取り付けてみました
買ったのはこいつです
リード125のバルブはHS1で、これはH4の車用ですがツメの幅が10mmと8mmと違うだけなのでそのまま取り付けられます。
車用で2セットあるので1セット余ってしまいますが、故障時の予備として持っておくのも安心だと思います。
値段も値段なので心配ですがネタとして遊びのつもりでやってみました。
(あまり写真撮ってないです)
実際にはリード専用のちゃんとしたHIDキットが出てからちゃんとした値段の物を使うほうが良いでしょう。
まずHIDにするメリットですが、
・めっちゃ明るくなる
・HID起動時はかなりの電圧を使っているので電力を必要とするが、一旦安定すると低消費電力
・色温度を上げて目立てる、かっちょいい
・安物はどうかわかりませんが寿命が長い
などなどあります。
一方、デメリットもあって、
・点灯直後は安定して発光しない
・明るすぎる
・リフレクターがHID設計でないとグレア(乱反射)がひどい
・アイドリングストップ時に減光できない
・耐震性や防水性に不安がある
・自分で処理する場合素人が気軽に手を出せるものでもない
・相性や当たり外れがある
こんなところでしょうか。
そこでLead125で使う場合の問題点ですが
・アイドリングストップシステムでライトが減光される
(コントロールしているのはマイナス側でHI/LOW側には電源が常に供給されている。)
(マイナス側の接続を小刻みに寸断させて超高速で点滅させているような状態で減光させている。)
(対策としてはバルブに来ているアースコントロールのラインを使わずにバッテリー直接続)
・車体を見てバーナーの発光点が見えると目が破壊される
(バルブ購入時に大きめのシェード付きの物を購入するか自作でシェードを作る。
・グレア対策
(リードのリフレクターとバーナーとシェードの相性があり問題あれば対策する必要がある)
・バルブ裏の防塵防水のラバーカバーをカットしないといけない
・バッテリーや他の電装に与える影響がしばらく使ってみないと不明
購入するにあたってこの商品にはH4タイプに2種類あって、スライド式と上下切り替え式がありました。
上下切り替えの方が明るいという情報を見た記憶があったのでよく見ずに上下切り替えを購入。
しかしこれが間違いの元でした。(おかげで色々調べてあれこれやってみて勉強にはなりましたが・・・)
この商品の説明ページをよく見ると、上下切り替え式には前方のシェードが付いていません。
よってそのまま取り付けたところ、かなり離れた前方からなら眩しくないのですが、
小さい交差点などの距離ではバーナーの発光点が目に入ってまともに見れません。
買う前によく画像を見るべきでしたね
恐らくこちらがウインカーを点けていても眩しくて見えないか、見ないようにするでしょう。
非常に危険ですので上下切り替え式をそのまま使うのは絶対にやめましょう。
そして上下切り替え式は光源の位置が標準のハロゲンに比べて後ろでハイビーム寄りになっています。
上下の切り替えが強い振動でプルプル動きやすいという面もあります。
ですのでスライド式に手を入れて使うのが良いと思いますが、スライド式は下面に小窓があるのでこれがやっかいです。
あとどちらもグレアがひどいのでその対策と耐熱塗装は必須だと思います。(後からスライド式も買ってしまったので)
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まずいちばん最初に必要なのが、アイドリングストップを機能させるためのマイナス線アースの加工です。
車体側のバルブコネクタのマイナス端子は使いません。
下手に断片的な電気がバラストに流れて悪影響及ぼしても怖いですからね。
製品側のバルブコネクタの接続する部分を加工してアース線をハンダ付けして、
バッテリーのマイナス端子に接続するようにします。(車体カプラからは+のHi/Lowの電源のみ接続)
アーシング的にいうと理想ですね。
今回のはリレーレスのキットですが、リレーがあっても同じです。
マイナスの端子の根元を端子側から小さいマイナスドライバーを突っ込みツメを押してコード側から引きぬきます。
そしてこの端子の根元にアース線をハンダ付けしてやります。
こんな感じ。はんだの端子部分は念の為絶縁テープで保護しておきましょう。
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元に戻したい時は元のように差し込んでやればOKです。
これでキーをONにすると即座にライトが点灯します。(元のハロゲンではエンジンがかかるまでアースをカットされています)
アイドリングストップで停止や起動してもチラツキなどもなく全開で点灯したままです。
次にシェード作成で0.3mmのアルミ板をホームセンターで買ってきて加工です。
こういう作業はすごく苦手です。
かっこよく製品のように丸く作りたかったのですが、うまく行かずに諦めて角型にしてみました。
本体のシェードにはステンのガチャ玉で止めています。
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同時にグレア対策で耐熱塗料で黒く塗装です。
点灯していないと何となく黒くて怪しい雰囲気でいいかもしれません。
H4は3個ツメがあって上のツメは真上にあると思っていたのですが、多少ずれてるんですね、、後悔、、
スライド式の場合も裏の小窓の一部を隠さないと小窓からハイビーム側に漏れます。
耐熱塗料で塗装した後は熱を加えるとかなりの煙が出ます。
これをライトに装着せずに車体の電源のみに接続した状態で焼きを入れます。
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するとモクモク煙が出て20分程度でほとんど出なくなりますが、
その後リードに装着して走ってみたらライト内がモクモク曇っている状態になってしまいました。
諦めてしばらく走行していたら煙は無くなったようなのですが、
リフレクターが曇って反射が弱くなったりしてないか心配です。
この焼き入れ作業、いい方法は無いかと考えたところ、パソコンの電源に12Vがあることを思い出しました。
デスクトップ用のパソコンの電源から昔のIDE時代の4本コードがある電源コネクタから12V電源を取って、
HIDの点灯をさせて焼きを入れることが出来ました。(前の画像のように)
黄色いコードが12vで隣の黒が12v用のアースです。
(反対側の赤は5vですがPCの電源に詳しくないかたはヘタしないで車両に装着がいいと思います。)
よく見ると1時間くらいは微妙に煙が出ていましたのでじっくりやった方が良さそうでした。
またこの方法でライト本体を外して持ってきて宅内で色々と反射など見れるのでこちらの方がおすすめです。
こんなコネクタがあればATX電源から簡単に電源を取れます。
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ちなみにATX電源単体から電源を取る時は電源の大きいコネクタ20ピンの13(GND)ピンと14(PS_ON)をショートさせると電源が入ります。
(SSIの24ピンの場合は15(GND)と16(PS_ON))
非常に危険ですので把握できない人はやめたほうがいいです。
それで最終的にこんな感じになりました。
多少光量は減りましたが十分明るいです。
ただご覧のように素人仕事でかっちょ悪いのが玉に瑕です
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もし元のハロゲンに戻そうとしても裏の防塵防水ラバーカバーをカットしてしまってるのでそのままだと良くないかも知れません。
純正部品の品番は「33112-K12-901」で1000円程度で入手できます。
■2014.4.9追記です。
バーナーが若干暗くなりだして気にはなっていたのですが、とうとう点灯しなくなりました。
電源投入で一瞬光るのですが消えてしまいます。残念ながらご臨終のようです。
早速予備のもう片方と交換してちゃんと点灯したのでバラストが壊れた訳ではありませんでした。
約半年ですが上下切り替え式のため振動もかなりあったので中華製を考えればこんなものなのかも知れません。
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残念な感じのバーナーはこんなになってました。