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LEAD125のブレーキフルードの交換

前回LEDライトの交換をした際にブレーキフルード(ブレーキオイル)を確認した所、やや色がつき始めていました。

そろそろ交換時期で多少エアも入っている気がしていたので、ブレーキフルードの交換をしました。
やはりエアが結構入っていたようです。
結果新車の時よりカチッとしたフィールングになり効きも良くなりました。
恐らく新車の時からエアが入っていたと思いますので、もっと早くやっておくべきでした。
お店で点検してもらった時にも何もなかったため、これが正常だとばかり思っていました。
新車でブレーキのフィーリングが悪いなと感じる人はエア抜きしたほうが良いかも知れません。

用意するもの

ブレーキフルード(DOT4)500ml
今回はホンダ純正をホームセンターで1150円で購入してきました。
・100均にてオイルを注入する容器。
(こぼさない自信があればボトル直でもOK)
・8mmのメガネレンチ。
・プラスドライバー
ブレーキブリーダー
(無ければオイル抜きのチューブとペットボトルなどの容器があればできます。)


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注意として、ブレーキフルードは水溶性なのですが、非常に強力なオイルで、塗装面などに付着すると塗装がハゲてしまいます。
オイルがどこかに付着しないよう注意しての作業が必要で、もしどこかに付いてしまった時は水濡れ雑巾などですぐに拭き取っておきまましょう。

ブレーキは一番重要なパーツです。おかしなことをすると大変なことになりますので、始めは必ず経験者と一緒に作業して、作業後もこまめに問題はないか確認しましょう。
大した費用でもないので、購入された店舗に実施してもらうことをお勧め致します。



1・ハンドルのフロントのカバーを取り外します

同時にフロントセンターカバーを取り外します
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2・ブレーキキャリパーにブレーキブリーダーをセットします

リード125はコンビブレーキで、2系統のブレーキラインがキャリパーにあります。
キャリパーにゴムキャップの付いたブリードバルブが2個あると思います。
上を向いている方が2ポッドの前ブレーキで、後方を向いている下側がコンビブレーキのブリードバルブです。
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前ブレーキのブリードバルブのキャップを外して、8mmのメガネレンチをセットして(まだ緩めません)からホースをセットします。
念の為排出されたエアが上に行くよう取り回ししています。
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ホースの途中に付いている金属が逆流防止の弁になっていて、オイルやエアの逆流などを防ぎます。
(バルブがなくホースだけの場合は直接ペットボトルなどの受け容器に)

3・マスタシリンダ(ブレーキ液タンク)を開けます。

センタースタンドでハンドルを左に切って、マスタシリンダのタンクが水平になるようにします。
そして液から保護するためにシリンダの周辺にボロ布などで保護します。
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プラスドライバーで上面のネジ2個を外し、キャップを取り外します。
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白いパーツ(セットプレート)を取り外します。
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黒いゴムのパーツ(ダイヤフラム)を取り外します
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液が見えます。やや黄みがかっています。

4・オイルを準備します

オイルを注入用のボトルに入れ替えます。
500mlあっても200ml位しか使いませんので、満タンにしなくても大丈夫です。

5・オイルを抜きます

概要として、古いオイルの上から新しいオイルを入れて、下から古いオイルとエアを抜きつつ、上から新しいオイルを入れ替える感じです。
・まず前ブレーキを操作できつつ、キャリパーにセットしたメガネレンチを操作できる位置に立ちます。
A:ブレーキレバーを握ったままにします。
B:メガネレンチを緩めます。(ブレーキは握ったままで、すっと圧が抜けオイルが少量ホースへ流れ出ますが握ったまま)
C:メガネレンチを締めます。(逆流防止弁があれば締めずにそのままでOK。)
D:ブレーキレバーを放します。
逆流防止弁があれば、A・Dの繰り返し。
弁が無ければ、A・B・C・Dの繰り返し。
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この時にタンク内のオイルが無くならないよう、オイルを補充しながら完全に新しいオイルに入れ替わるまで続けます。
目安は、排出しているホース内のオイルの色で判断します。
新しいオイルがホースに出て、気泡なども出なくなれば完了です。
もし、途中でタンクのオイルを切らして下部の穴から空気が入ってしまうと、その空気が排出されるまでやり直しですので、オイルを切らさないよう注意します。
また、オイルを注入した際にタンク内に気泡が入る場合がありますが、その気泡を下部の穴から吸い込まないよう気泡が消える(浮く)のを待ってから作業します。
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6・ブリードバルブを締めます

完全にオイルが入れ替わったらブリードバルブを締めます。
締め付けトルクは5.4Nmです。

7・マスタシリンダのキャップをします

まず規定量のオイルを入れます。
内面のスジまでで良いようです。
そして取り外した時と逆の手順で、ダイヤフラム、セットプレート、キャップを取り付け、プラスネジ2個で締めます。
プラスネジの締め付けトルクは1.5Nmです。
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8・ブレーキブリーダーを外します

ブリーダーのチューブを外しますが、チューブの中にはオイルがありますので、外す時に飛び散らないよう注意しながらチューブを取り外します。
チューブが外れたらゴムキャップをしておしまいですが、オイルが多少は垂れたりしていると思いますので、パーツクリーナーや水洗いなどして対策しておきます

9・コンビブレーキも同様に作業します

まず後ろタイヤのブレーキアジャスターを緩めて、後ろブレーキレバーをいっぱいまで引けるようにしておきます。
コンビブレーキのオイルタンクはフロントセンターカバーの中にあります。
作業自体は同じです。下側(後ろ向き)に付いているブリードバルブにホースを付けて同様に作業します。
作業が終わったら後ろブレーキのアジャスターを戻しておきます。

10・最後に

排出されたオイルは水溶性ですが、オイルなのでそのまま下水に流さずに、エンジンオイル交換時などに廃油と一緒に処理しましょう。

作業に使ったホース、逆流防止弁、タンクなどはオイルが残っていないよう中まで水洗いしておきましょう。
特に逆流防止弁の中には稼働するスプリングや玉が入っているため、残っていると次回に動作不良の原因となります。
あまったフルードは開封してしまうと湿気を吸ってしまったり、空気に触れて酸化してしまうため長期保存はできません。
しばらくの間、直近のエア抜き用に蓋をしっかり締めて保存しておき、次回は新しい物を購入して利用しましょう。

※参考画像は他にもありますので画像一覧からご覧ください。

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