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リード125のドライブベルトVベルトとウェイトローラーの交換

納車から約2年がたち、走行も21,000kmを越えたので、ちょっと早いですが、走行中に切れると嫌なのでドライブベルト(Vベルト)を交換しました。
アイドリングでややベルトの振動が変わってきたかなという感じはありますが、特に問題ない状態でした。

交換してみると、ベルトの幅はまだ21.4mmあり、半分も減っていない状態でした。
ヒビ割れも少々ある程度で、全然余裕な感じがします。
またウェイトローラーは数個に少々のフラットスポットができていましたが、他は特に問題ないようです。

私の使い方ですと、最長頑張ってベルトは3万キロでの交換で十分な感じがしました。
しかし、ベルト交換後は加速もスムーズになりましたし、気のせいかも知れませんが、駆動もしっかり噛んでいる感じがしますので、結果的には早めに交換して良かったと思います。

作業自体は1時間もあればできるし、パーツもそれほど高くもないので2万キロごとに交換してしまった方が、安心して気持ちよく乗れるのでオススメします。

それでは準備するものです。
● 新品のドライブベルト(23100-KZR-601)
● 新品のガスケット(11359-K12-900)
● 新品のウェイトローラー1セット(22123-KWN-710)
● 新品のスライドピース1セット(22011-KWN-900)
● +ドライバー
● 8mmのソケットレンチとエクステンション(細いもの)
● 22mmのソケット
● 19mmのディープソケット(車のタイヤ用が使えます)
トルクレンチ(49N.mと59N.m対応しているもの)
Y型ユニバーサルホルダー
● パーツクリーナー
インパクトレンチは必須ではありませんが、外す時にあった方が楽です。

ガスケットは交換推奨になっていますが、今回は特に問題無さそうなので再利用しています。


それでは作業手順です。

1・まずシート下フロントセンターカバーを外し、センターサイドカバーを外しておきます。

2・クランクケースのサイドカバーを外します。

ネジは10箇所あります。
サイドカバーの前の方の黒いプラの部分はそのままで外す必要はありません。
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長さの違うボルトもありますので、分からなくならないように、この様に紙などに差しておくと便利です。
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ぱかっと開けると2箇所にノックピンがありますので、無くしたりしないようにしましょう。
ガスケットに破損など無いか確認しておきましょう。
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本体側です。
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3・まずドライブプーリー側から外していきます。

ドライブプーリーの穴にY型ユニバーサルホルダーを掛けて緩める側に回らないよう固定します。
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22mmのソケットでナットを外します。
(この軸はクランクシャフトそのものなので変に力を入れると大変なので、インパクトレンチや、ちゃんとした工具で作業して下さい。)
外れたら、ドライブプーリーの手前側を引きぬきます。
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4・クラッチ、ドリブンプーリー側を外します。

19mmのディープソケットでセンターのナットを外します。
(ここのナットがバカみたいなトルクで締まっていて、インパクトでないと外すのに苦労するかも知れません。)
クラッチアウターの穴にY型ユニバーサルホルダーを噛まして、緩む側に回らないようにしてからナットを外します。
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クラッチシューはまだまだ全然余裕があり、クラッチアウターの内側も特に問題無さそうです。
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5・ドライブベルトを取り外します。

クラッチ、ドリブンプーリー一式を少々引き出し、ベルトを外します。
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6・ウエイトローラーとドライブフェイス一式を一緒に取り外します。

裏側にランププレートがありますので、奥に手を入れて裏側から押さえつつ一式を引き出して取り外します。
センターのドライブフェースボス(中心の筒)はそのままシャフトに残しておいて良いです。
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7・ランププレートを外して、ウェイトローラーを交換します。

ランププレートを外すと、ウエイトローラーが顔を出します。
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ウエイトローラーは向きがありますので、ここでどの向きになっているが確認しておいて下さい。
また純正以外のウェイトローラーを使う場合、向きの無いものもありますので、その場合は気にしなくて大丈夫です。
ドライブフェイスとランププレートは粉だらけでかなり汚いのでキレイにしておきましょう。
またこの後ウェイトローラーとドライブフェイスはパーツクリーナーで脱脂しておき、脂分が付着しないよう作業します。

新品のスライドピースとウェイトローラーに交換します。
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ランププレートを被せてクランクシャフトにセットします。
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8・ドライブベルトを取り付けます。

ベルトは脂分が付着しないよう注意が必要です。また脱脂しておいた方が良いでしょう。

ここでちょっとしたコツが必要です。
ベルトをドリブンプーリー(後)に掛けてやると、ベルトがプーリーと面一くらいしかハマりません。
この状態だとドライブプーリー(前)側がピチピチになってしまいドライブプーリーを締め込めません。
写真の様にベルトにテンションを掛けておきながら、クラッチを動かさないように奥のプーリーを時計方向に回転させます。
するとプーリーが少し開いてベルトを奥までカマせる事ができますので、その状態のまま動かさないようにします。
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するとドライブ側は余裕ができますので、そのままドライブプーリーフェイスを奥までしっかり押し込んで取り付けます。
(この時プーリーフェイスとドライブフェースボスがきっちり当たっている必要があります。)
すいません写真が撮れていませんでした。

9・ドライブフェイスを締め込みます。

まずクランクシャフトのネジ部分にごく薄くエンジンオイルを塗ります。
カラーはそのまま取り付け、ナットのネジ部分と座面にごく薄くオイルを塗ります。
そして、外した時の逆の要領でY型ユニバーサルホルダーでフェイスを固定し、トルクレンチで締め込みます。
締め込みトルクは59N.mです。
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10・クラッチアウターを取り付け締め込みます。

ドライブ側と同様にクラッチアウターをクラッチに被せて取り付けます。
この時にクラッチシューとアウターの内側に脂分が付着していると滑りの原因になるので、付着しないよう注意です。
もし付着してしまった場合はパーツクリーナーで脱脂してから取り付けましょう。
緩める時と同じようにY型ユニバーサルホルダーで固定して締め込みます。
締め込みトルクは49N.mです。

11・クランクケースカバーを取り付ける前に問題ないか確認しクランクケースカバーを取り付けます。

この状態でエンジンを掛けて見た目、音など確認してからカバーをするようにしましょう。
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12・センターサイドカバーとシート下センターカバーを元に戻して完了です。

試しに試走してみて問題ないか確認して下さい。
ちょっとの間は慣らしを兼ねて様子を見ましょう。

※参考画像は他にもありますので画像一覧からご覧ください。

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